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ベジチェックって、体の何を測ってるの?管理栄養士が仕組みと「数値を上げる野菜」を解説

腸活・食習慣

スーパーの一角や、健診のイベント会場で、「手をかざすだけで野菜不足がわかります!」というあの機械——ベジチェック、見かけたことはありませんか?

私も気になって、これまで何度か測ってみました。ところが、正直に言うと……これまで測定した3回とも、結果がバラバラだったんです。毎日けっこう野菜を摂っているつもりなのに、スーパーで測ったときは5.2と低め、健診イベントで測ったときはと高め、またスーパーで測った時は6.1との結果でした、、、「え、どういうこと?」と、頭に「?」が浮かびました。

そもそも、手をかざすだけで、いったい体の何を測っているんでしょう。そして、なぜ結果がバラつくの? 今日は管理栄養士の視点で、ベジチェックの仕組みと、数値を上げる食べ方まで、まるっと解説します。


ベジチェックって、そもそも何?

ベジチェックは、飲料メーカーのカゴメが開発した、野菜摂取量を”見える化”する測定器です。

  • 手のひらをセンサーに約30秒かざすだけ
  • 採血なし、その場ですぐに結果が出る
  • 野菜摂取レベル」(0〜12.0)と「推定野菜摂取量」(6段階)が表示される
  • 野菜摂取レベルの目標値7.0〜8.0
  • 日本人の平均値はなんと5.9

手軽に「自分は野菜が足りているかな?」の目安がわかるので、スーパーや自治体の健康イベント、などで見かけることが増えました。

ひとつだけ大事な注意点を。ベジチェックは医療機器ではなく、表示される数値はあくまで目安(推定値)です。ここは正直にお伝えしておきますね。


手をかざして、いったい何を測ってるの?

さて、いちばんの疑問。「手をかざすだけで、なぜ野菜の量がわかるの?」です。

答えは——ベジチェックが測っているのは、皮膚の「カロテノイド」の量です。

カロテノイドとは、野菜(特に緑黄色野菜)に多く含まれる、色素の成分のこと。にんじんのオレンジ、トマトの赤、ほうれん草の緑…あの色のもとになっている成分です。

ベジチェックは、手のひらにLEDの光を当てて、皮膚にどれくらいカロテノイドがあるかを読み取っています。指や手のひらを”のぞいて”いるのは、血液でも脂肪でもなく、この色素の量だったんですね。


なぜ「皮膚のカロテノイド」で野菜の量がわかるの?

ここが、いちばん面白いところです。

野菜を食べると、その中のカロテノイドが体に吸収されます。そして、吸収されたカロテノイドは、2〜4週間ほどかけて、少しずつ皮膚に蓄積されていくのです。

つまり——

たくさん野菜を食べている人ほど、皮膚のカロテノイドが多い → ベジチェックの数値も高くなる

という関係が成り立ちます。皮膚の色素が、いわば「最近ちゃんと野菜を食べてきたかどうか」の記録になっているんですね。今日1日だけでなく、ここ数週間の野菜生活が表れる、というイメージです。

ちなみに、カゴメの研究では、皮膚のカロテノイド量が多い人ほど、メタボの指標となる数値が健康的という関係も報告されています。野菜をしっかり摂ることが、体にとってプラスに働いている一つのあらわれ、と考えると励みになりますね。


「毎日野菜を摂ってるのにバラバラ」——その理由

さて、冒頭の私の疑問。「ちゃんと野菜を食べているのに、3回とも結果がバラバラ」問題です。

調べてみて、なるほど、と思いました。ベジチェックの数値は、いくつかの条件で変動しやすいのです。

  • 淡色野菜に偏ると低く出る:キャベツや玉ねぎ中心だと、量を食べていてもカロテノイドが少ないので低く出るのだそうです
  • 手の冷え:手先が冷えていると、末梢の血流が不足して、低めに出やすいといわれます
  • 測定時の状態:体調やその時の状態によっても、数値は変わります
  • 測る環境・タイミング:毎回ちがう場所・時間だと、条件がそろいません

なぁるほど。そういえば私も、けっこー野菜を食べているのに測定結果が「5.2]や「6.1」という低い数値が出たのは、またまたキャベツ・玉ねぎ・もやしなどの淡色野菜が多かったからなのかも、、、と、結果に納得したのでした。

でも、1回の数値に一喜一憂しなくて大丈夫。大切なのは、同じ条件(同じくらいの時間帯・手を温めてから)で、定期的に測って、変化を見て利用するとよさそうです。私のように定期的に測る人用に、「アプリで記録して前回と比べられたらいいのになぁ」と思いました。


どんな野菜を食べると、数値が上がるの?

「じゃあ、数値を上げるには何を食べればいいの?」——ここが、いちばん知りたいところですよね。

カギは、やっぱりカロテノイドが多い野菜です。

  • β-カロテンが多い野菜:にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、小松菜などの緑黄色野菜
  • リコピンが多い野菜:トマト(赤いカロテノイドで、抗酸化力も高いといわれます)

実際にカゴメの研究では、野菜ジュース(200ml)を1か月間毎日飲み続けたら、皮膚のカロテノイド量が増えたという結果も報告されています。毎日コツコツ続けることが、ちゃんと数値に表れるんですね。

管理栄養士のワンポイント

  • カロテノイドは油と一緒に摂ると吸収がよくなります。にんじんの油炒めや、トマトにオリーブオイル、など
  • とはいえ、緑黄色野菜だけでなく、いろいろな野菜をバランスよく。まずは1日350gの野菜を目標に
  • 食事の最初に野菜から食べるベジファーストも、無理なく続けやすい工夫です

数値が低かった人も、がっかりしないで大丈夫。これから野菜を増やせば、数週間後にはちゃんと上がってくることと思われますので。


ベジチェックはどこで測れるの?

「試してみたい!」と思ったら、こんな場所で見かけることがあります。

  • スーパーや青果店の店頭(いちばん見かけやすい)
  • 自治体の健康イベント・健診会場・公共施設
  • 一部のドラッグストアや職場など

設置場所は地域やお店によってさまざまで、「どこにでもある」というわけではありません。カゴメの公式サイトには常設店舗の一覧もあるので、「近くにあるかな?」と気になったら探してみてください。見かけたら、ぜひ一度、ゲーム感覚で手をかざしてみてくださいね。


まとめ:数値は「野菜生活の通知表」

今日のお話をまとめます。

  • ベジチェックは、手をかざして皮膚のカロテノイド(野菜の色素)を測っている
  • 野菜を食べると2〜4週間かけて皮膚に蓄積するので、最近の野菜生活が数値に表れる
  • 手の冷えなどで数値はバラつくので、1回の結果に一喜一憂しなくてOK。同じ条件で定期的に測るのが◎
  • 数値を上げるには、にんじん・かぼちゃ・トマトなどのカロテノイドが多い野菜を、コツコツと

ベジチェックの数値は、いわば「野菜生活の通知表」。低くても、責められているわけではありません。「これから増やしていこう」の、やさしいきっかけにすればいいんです。今の季節ですと、かぼちゃ・トマトなどの夏野菜がカロテン量の多い野菜となります。(オクラは今が旬の緑黄色野菜ですが、実はカロテン量は高くありません。)

見かけたら、ゲーム感覚で手をかざしてみてくださいね。自分の食生活を振り返る、いい機会になりますよ。


出典出典・参考
・カゴメ株式会社「ベジチェック®」
 https://healthcare.kagome.co.jp/service/vege-check
・カゴメ株式会社「【ベジチェック®】とは?」(測定の仕組み・野菜摂取レベルの目標値)
 https://healthcare.kagome.co.jp/vc_to_c_2024

※ベジチェック®はカゴメ株式会社の登録商標です。情報は2026年8月時点のものです。

記事内の情報は一般的な情報提供を目的としたものです。ベジチェックの数値は推定値であり、医療的な診断を行うものではありません。健康状態に不安がある場合は、医療機関にご相談ください。


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